先日、体調を崩してダウンしてしまい、バンドの練習を休んでしまった。
だいぶ良くなってきたので、途中からでもスタジオに向かおうと、起き上がりかけたそんなとき、急に母がうちに来た。
今から病院に向かうので、うちに寄ったというのだ。
病気をしていただなんて、まったく聞いていなかったので、僕は驚いてしまった。
病気の内容は伏せておくけれど、色々と忙しく、なかなか病院には行けず治療が遅くなってしまった為、回復の見込みがなくなってしまったとの事だった。
自分もまいっているときにこんな話を持ってくるだなんて、神様も案外性格悪いんだな、なんて事を思った。
幸いにも命に別状があるような病気ではないけれど、これから色々と不便になりそうだし、明るくしていながらも、なんだか悲しい顔をしているように見えた。
メンバーにはとても申し訳ない事をしたけれど、その日は少しでも母と一緒にいたくて、病院の予約まで時間があるとの事で、一緒にお昼を食べに行った。
母はそんなに音楽とかに詳しい人ではないけれど、ちょうど先日、友人とポール・マッカートニーのライブを観に行っていたので、僕はその話を母にした。
水道橋の駅から東京ドームに向かうとき、なんだか僕は、自分が生まれるほぼ20年前、1966年、初めてTHE BEATLESが日本に来たとき、みんながワクワクしながら日本武道館に足を運んでいたのを、疑似体験したかのような気持ちになった。
ポールのライブを観て、本当に凄いなと思ったのは、71歳だというのに、まったく年齢を感じさせず、パワフルなステージを完璧にこなしていた事だ。
ほぼ3時間のステージを、水も飲まずに歌いきるポール。
こんな凄い71歳が、現実にいるんだな。と、僕は驚いてしまった。
ライブを観た後、たまたま中華屋で隣になった、僕の両親ぐらいの年齢のご夫婦と、さっきのライブの話をすることになった。
東京に宿をとって、地方からこの日の為に、なんとか都合を付けて東京に出てきたらしい。
小学生くらいの子から、自分よりもっともっと年齢を重ねた人達まで、みんなが、71歳のポールのライブを楽しみに東京ドームに集まっている。
自ら聴こうとしなくたって、お店に入ったり、テレビを点ければ流れている。
あまり真面目に受けていなかった音楽の授業のときだって、教科書に載っていたはずだ。
全世界、全世代共通の音楽。
こんな凄い事、本当に現実にあるんだな。
ポール・マッカートニーの若さにも驚いたけれど、あのご夫婦の嬉しそうな顔も、完全に若者の顔だった。
常に新しい事にチャレンジしたり、自分が楽しめるものを探して、毎日を刺激的に生きる。
美味しいものが食べられるお店を探したっていいし、コンサートや、美術館に行ったり、好きな映画や、本、漫画、色々な音楽を漁ってみたり、スポーツ、車、バイク、それに、色々な人達に会いに行ってもいいと思う。
以前にブログで、
「何かを学ぶ事は、歳をとる事を恐れなくなる」
という言葉に共感した事があると書いたけれど、
やっぱりこれって、本当の意味でのアンチエイジングなんじゃないかな?なんて事を改めて思った。
母の話に戻るけれど、彼女は、僕と違って、頭が良く、しっかりしている人なのだけど、たまに見せる人間臭いダメな部分を見ると、僕は確かにこの人の息子なんだなと思わされる事がある。
先の事を考えすぎて取り越し苦労をしてしまうところなんて、僕そっくりだ。
でも、変なところでポジティブで、楽しい事が大好きな母、その気持ちさえあれば、あなたはいつまでも若者だ。
どんなに大変な状況にあるときだって、その中で楽しみを見つける事はできるはずだ。
だからそんなに悲しい顔をしないでくれ。
心まで病まず、今できる楽しい事を常に追求していって、少しでも毎日を楽しく過ごしてほしい。
あ、俺のNIRVANAのiPhoneケース、かっこいいって言ってくれてありがとう。
俺の喜ばせ方、よく知っているね。
あまりこんな事は考えたくないけれど、今の当たり前が当たり前じゃなくなる瞬間、いつか絶対に来る事は知っている。
これから先、小さな喜びから、大きな喜びまで、俺はたくさん手に入れてやるつもりだ。
でも、その代わり、小さな悲しみから、大きな悲しみまで、正面から向き合っていかなければならないときもたくさん来るだろう。
でも、そんなときが来る事を知っていたって、俺はもっと生きたい。
THE JOHN'S GUERRILLAで、もっと目指したいところがある。
有名人になれば、女の子にキャーキャー言われちゃったりもするかもね。
美味しいものだってまだまだ食べたい。
観ていない映画もたくさんある、最近は美術館に行くのだって好きだ。
憧れのバイクを買うお金、全然たまってねーよ。
いつか自分に子供ができたら、一緒にしたい事、教えてあげたい事もたくさんあるんだ。
そんなときが来たって受け入れる覚悟、とっくにできているよ。
だって、それが生きるって事だろ?