去年の震災から昨日でちょうど一年、とても早かったような気もすれば、逆にまだあの日から一年しか経っていないのかとも思います。
去年は震災の直後、一先ず実家に向かい、暫くは家族と過ごしました。
幸い僕の実家は、今、住んでいるところから、それ程離れていないところにあります。
母と姉とはすぐに連絡がとれたのですが、千葉に車で仕事に向かっていた父とは全く連絡がとれず、僕達はとても心配していました。
こんな時代に、一切、メールやインターネットを使わない人だったので、僕達は電話を掛け続ける事しかできませんでした。
深夜の2時過ぎにやっと連絡がつき、無事が確認できた時は、本当に安心しました。
そんな震災直後に、僕ときたら、なぜか軽い食中毒になり、殆ど食事ができない状態になってしまいました。
そのおかげで暫くはリハもできず、メンバーや友人に会う事ができたのは一週間以上、後になってしまいました。
スタジオファミリアで久しぶりにみんなに会えた時は、あんな事が起きても、みんなが無事だった安堵感と、その時にそんな事を言ったら「不謹慎」だと言われていたかも知れませんが、秘密基地に集まる子供の様な、妙なワクワク感を同時に感じていました。
そして昨日は、要とのリズム隊練習の前に、THEラブ人間のワンマンライブに遊びに行ってきました。
去年、ラブ人間の初のワンマンライブに遊び行った時、途中で少し地震が起き、会場が揺れたのを覚えています。
それほど大きな地震ではなかったのですが、こんな時まで地震に邪魔されてたまるかと、やり場のない怒りを感じていました。
昨日のラブ人間は去年のワンマンより、もっと素晴らしかったよ。
話は変わりますが、かなり以前からファンであるPATTI SMITHが、昔あるインタビューでこんな事を言っていました。
「私達はエデンの園や古代に生きているのではない。黄金時代とは、自分達が生きている時代である。私達は現在を生きている、私に与えられたチャンスは現在しかない。現在こそ私の黄金時代だ。」
シンプルな内容の言葉ですが、僕は何かに負けそうになった時、この言葉を思い出しています。